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逃亡者日記R

Home > エロゲーレビュー > エロゲーレビュー:Pieces 渡り鳥のソムニウム

2020.07.23 Thu エロゲーレビュー:Pieces 渡り鳥のソムニウム

セットパックを買ったので。
新型コロナウイルスも拡大して、まあ正直あまりやることがない。
ゲームも捗るってことで。

ファンディスクが出てるのも当然認識はしています。
一応のスタンスとして、FDは一切触らない状態で感想記事を書いています。
あくまでこの作品単体としてとりあえず評価したいなと。

0 公式等
https://whirlpool.co.jp/pieces/

1 キャラ
プレイ順は結愛→深織→ありす→紬→True
終わった後に思った推奨順はありす→深織→結愛→紬→True

結愛とTrueは攻略が近い方がいいが、Trueの次くらいにシナリオの根幹に触れるのは紬√なので、
紬はラス前にもって来る方が話としては盛り上がる。
ありすと紬はどちらでもいい。
ありすが一番予備知識がいらないないが、シナリオ全体を俯瞰するなら深織が一番伏線が少ないので。

(1)君原結愛
センターヒロイン。CV:夏和小
Trueが結愛√である以上、この作品における正ヒロインといっても過言ではないヒロイン。
CVも強い。

(2)小鳥遊紬
幼馴染、といっていいのだろうか。CV:鈴谷まや
あまり幼馴染キャラにはまることはないけど、個人的にはシナリオでかなり好きになったキャラ。
ただTrueまで見ると結局幼馴染ではないので、結局私は幼馴染にはまっていないんじゃないかということに気付く。

(3)藍野深織
おっぱい先輩。CV:そよかぜみらい
先代(かどうかはわからないが)天使。

(4)美城ありす
後輩。CV:鹿野まなか
鹿野まなか妹(?)はココログ以来。安定の妹ですね。
シナリオ単体での完成度は一番よかったと思います。

まりあと双子。水月かな?

2 システム
ボイスファボ搭載。
その他、ADVの基本的な機能は全部あるので、特段の不満はなし。

3 音楽・演出
特筆点はなし。

4 シナリオ:全体考察
一言でいうと「夢の世界」になろうか。
天使が作った世界に人が集い、泡沫の夢を過ごす、という話。

その中での恋愛模様がメインで、Trueはその世界が壊れ、人々は現実に戻っていく。

(1)世界観
上記のこともあり、独特の世界観である。
登場人物の名前こそ日本風だが、舞台はおおよそ日本のそれではなく、ファンタジー的なものである。
ファンタジーの中にラーメン等の現代的な小道具や、学園といったものが持ち込まれている。

ある意味ではその「非現実さ」が夢の世界と分かった時にある種の納得感を与えてくれる。

(2)2つの「夢」
このゲームにおいて、夢とは後半から二重のものとなる。
最初はいわゆる睡眠中に見る夢の意味で使われるが、Trueからそもそもこの世界が夢であることがわかり、
夢(の世界)と現実との対比の意味でも使われることになる(DQⅥの世界観に近い)。

この世界が虚構のものであるとわかった瞬間に、「死」というものも単に世界から弾き出されるものでしかないことになる。
このゲーム、作中で死んだとされる人物については、大半は死んでいない。
まりあとありすの父も、結愛の父母も、結局現実世界にはいることになる。

(3)主人公
燕は唯一、現実世界での実体を持たない(先ほどの例に例えるなら、バーバラか)。
燕は元は天使に作り出された人形であり、天使を起こし世界を1度崩し、人間が天使の代わりをする天使のシステムを構築し、
人間(=無知なるもの)となった。
最終的に実体はおそらく得られたんだろうと解釈はする。

(4)この作品におけるHappy Endとは?
この作品において、現実世界で起きている問題は「結愛が寝続けていること」だけである。
逆に言うと、個別シナリオで起きた問題等は結局「夢の世界」での話であり、恋愛模様も「夢の世界」でのお話でしかない。

明確に現実世界での問題解決を描写したのはTrue√。
明確ではないが、紬√でも結愛は現実で起きたのではないかと推察。
(紬の語ったお話に対する返答が「こうして王女様は一人で勝手にお城で目覚め」なので)

逆に言うと、結愛、深織、ありす√での問題解決は、世界全体から見ると何も解決していないことになる。
夢の世界は続いていく。

(5)この作品はHappy Endなのか。
捉え方によるとしか言えない。

このシナリオの魅力は「夢の世界と儚さを描いた」ことにあると思う。
Trueの終末を前にした盛り上がり、何とも言えない寂しさを描いたこと、それを裏付ける個別4√を通して描いた世界観に
このゲームは集約されている。

1点目の議論点としては「夢の世界での幸せをHappy Endとしていいか」ということである
燕がありす、深織、紬と恋愛関係になる「現実」というものは、恐らく発生しない。
Trueが結愛√として描かれる以上は、基本的に発生し得ない。

ただし、夢の世界の存続が「悪いこと」とはシナリオ中で言及されていない。
であるならば、結愛が起きた(と考えられる)紬√くらいまでは、Happy Endの余地はある。

とはいえ、所詮は仮初の世界の恋愛、と個人的には思う。

2点目の議論はこの手のシナリオにありがちな、転生エンドの是非である。
あくまで個人的な感想だが、このシナリオは先述した、個別4√とTrueでの夢の世界崩壊のカタルシスを味わうもの、
であると考えている。
最終的に燕がどうなろうが、シナリオ的には知ったことではないのだ。

そういったこともありプレイヤー側に解釈を委ねている部分ではあるが、燕がヒロイン4人を最終的に見つけたか、
結愛と恋仲に戻ったかの描写は明確にはない。
最後のシーンで各ヒロインに「またね」と言われたこと、最後の結愛の描写からも、
恐らくはみんなまた会えたこと、結愛と恋仲に戻ったのだと思う。
シナリオとしては、いわゆる「皆まで言うな」ってやつで、明確に描写しない方が余韻が残したのではないかと思っている。

そのあたりのシナリオの意図まで踏まえるなら、最終的にTrue√はHappy Endになったのだろうと思う。

私はこう解釈しているが、解釈はそれぞれありそうなシナリオだと思っている。

(6)雑考察:各人が目覚めた時期
シナリオ中でも言及があるが、夢の世界崩壊後各々が目覚めた時期には差がある。

明確に違うのは晃司で、見た目から違う。おそらく時期に相当ズレがありそうである。
貴美香とありすは見た目は大きくかわらないが、達成したことを踏まえるとこの2人もそこそこ早いと思われる。

結愛と紬は難しいが「塾」「同じ大学」「紬の現実での学生服」という状況から、この2人は比較的時期が遅い時期に
目覚めたと思われる。

深織は女医であることから時期は早そうだが、元々夢の世界での描写で「結構歳は離れている」という言及があったので
(夢の中では長い間眠り続けていたから、という理由であったが)
元々女医あるいは医学部生であった可能性もある。
(現実の描写があるありすと違い、深織は現実世界の描写がないため)
となると、目覚めた時期が大きく変わらない可能性もある。

5 シナリオ:個別考察
(1)結愛
個別√テーマは悪夢のトラウマである。
って述べて思うのだが、結局Trueでの描写そスケールの違いで、今一つ個別シナリオで述べることがない…
結愛の個別√自体は、最後の伏線以外シナリオ全体にかかわるものでもないため、いまいち述べることがない。

解放される伏線は「悪夢を引き寄せる」能力が元々燕の能力で、「夢渡」が元々結愛の能力だったこと。
天使のシステムの説明が行われる(最も、最初にこの√をやるとちょっとよくわからないってなるとは思うが)

(2)紬
個別√テーマは予知夢と紬の記憶である。
個別√では随一のシナリオの根幹に迫る√であり、「汽車とは」「現実の結愛と紬の関係」「紬の目的」が描かれる。

雷で焼かれると実際どうなるのか、という話だが、ありす父とかと同様に現実世界に戻されるだけで、
何か条件を満たせば戻れるのであろう(Trueで美城家が揃っていたので)とは思う。

一方で、シナリオの根幹に迫るが故、シナリオのジェットコースター感がすごい。
唐突感もあるため、個別√としてどうなんだ感はある。

(3)深織
個別√テーマは眠り姫の理由である。「天使のシステム」の補強が描かれる。
獏自身は実はTrue√でもほとんど絡みがなかったあたり、思わせぶり感はある。
テーマがシナリオ全体の伏線と絡むルートでもあるが、伏線の回収自体は少なめ。

(4)ありす
個別√テーマは母親の問題である。
個別√テーマ自体は結愛と同様、シナリオの根幹に関わらないが、
Trueを見ないといまいちピンとこない「もう一人のありす」が重要伏線。
まりあとのミスリードポイントもあるが、明確に現実のありすを描写している部分もある。

5 エロシーン
枠は各5。
結愛のみTrueでの回収があるため個別で3、他は4でシーン回想での追加が各人1。
シーン回想のエロシーンは夢の中で行われている、という形でうまくシナリオとの絡みをぼかしてある。

6 総合評価
シナリオとしては割と重め。
Whirlpool作品は結構ライトな作品が多く、フルプラだとジャスナス、鯨神あたりが絵師の観点からも比較されると思われるが、
中身としては涼風のメルト等に近いガチガチのシナリオゲーである(シナリオの中身は全然違うと思うけど)。

魅力は世界観とTrueのカタルシスで、そこが好みなら多分高評価になると考える。
一方で、脳死でイチャコラって感じではないので、そこは評価が分かれるところ。
キャラを好きになるのではなく、世界観を好きになるゲーム。

個人的には評価は高め、お勧めできる作品だと考えている。
FDも期待している。

いじょ
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