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逃亡者日記R

Home > 2012年07月16日

2012.07.16 Mon エロゲーレビュー:波間の国のファウスト

よそのblogを適当に見てたときに評判がよかったのでやってみた。
ってことで波間の国のファウストのレビューです。

●キャラ
私的なキャラ順位は
白亜>リサ>凪>>つぐみ>その他

って感じかな。
シナリオゲーだからあまりキャラの順位付けに意味はないけど、まあ一応。

・白亜
事実上のヒロイン。√は一本道なので白亜√以外は存在しない。
まあ無難に一番かわいい。逆に白亜が好きになれないとこのゲーム自体の評価がちょっと辛いものになるかもしれない。

・リサ
主人公の相棒。なんかひよのみたいに裏切るかなwkwkと思ったら特にそんなことはなく。(カナタが裏切ったが)
おっぱいが大きい。

・凪
最初はなんだこいつ的な感じだったけど、2章からかわいくなった。
事務所の掃除してるところとかちょおかわいい!

・つぐみ
まあこの手のゲームで、一番最初にシナリオを消化するヒロインって微妙だよね…。
G線のあの娘みたいな感じ。名前忘れた。

●システム
Tips的なものは欲しかった。
前提条件に一般常識+αレベルの経済・経営知識は要るので、それを参照できるとなおいいと思った。
俺はwikipediaをちょっと参照しながらプレイ。

●音楽
特にはなし。

●シナリオ
一言でいうと、期待通り。
読んでて面白く、かつきれいにまとまっている。
エロゲーでありながら、無駄なく論理の筋がはっきりとわかる文章。
題材が経済・経営だけに、これは非常に高評価。

以下は考察。

・シナリオ概略と構成
話としては知恵比べモノ。G線上の魔王と近いという意見を見かけたことがあるが、まあ無理がない意見である。
ただG線がもっとがりっがりの知恵比べかつテキストで読者をミスリードさせるのに対し、こちらはそこまでの仕掛けはない。
全4章で、先述したが、白亜√一本。1章がつぐみ、2章が凪、3章で和彦、4章で白亜がそれぞれ物語の中心を担う。

・物語の舞台として
物語背景は語られていたが、一応日本らしい。ただ一国二制度を採ってたり、本土への移動が制限されている、本土は開発制限がかかっているなどの点から類推するに、おそらくモデルとしては中国だろう。また直島経済特区自体のモデルはシンガポールあたりなのではないか。
「明るい北朝鮮」とともすれば言われるシンガポールは、政治体制はヘゲモニー政党制を採っている。この辺りが政治に関しての描写が全くない、というかそもそも政治判断を直島経済特区自体でほとんど取れないあたりと似通ってくる。また「海外から共産主義と揶揄された」「律也『民主主義をついぞ理解できなかった』」とある通り、選挙などの制度はおそらく行われていない。
また主な領土を島とする都市国家という共通点もある。

・SPXテクノロジーとは
具体的な描写はなかったが、恐らく原子力だと思われる。
「エネルギー生産以外の目的は国際条約違反」「地震による破損で地下深くに封印」あたりがどうにもそれっぽい。特に地震による辺りの描写はそのまま東日本大震災の原子力事故のメタファーなのではないかと考える。

・シナリオを深読みするならば…
一章は過当競争を、二章は派遣労働を、物語後半は原子力をそれぞれ批判していると読み解くことも出来る。
どれも現代日本が抱える問題点と言えなくもない。

そして全体とするならば、資本主義そのものへの批判をしているとも読める。魔法で価値を与えられたもの、それはすなわちお金に他ならない。金本位制ではなく、国家の信用によってお金が生み出されるようになった時点で、それは魔法によって価値を与えられたといってもいいのであろう。
そしてどんな歪んだシステムであっても金は回り続ける。これもまた資本主義の魔法といっている。
世界情勢を見ると、どうにも絶対的な魔法というわけにはいかなくなったようである。

・物語のオチ
最終的には律也と白亜は逃避行をする。
個人的にこういう逃避行的なエンドは大好きなので(FAの瑛里華1周目バッドとか、個人的には相当好きなエンドだったりする)いいエンディングだと思った。
金にまみれた二人が最終的に行き着く先としてはふさわしいというかきれいにまとまってるエンドだと思う。

●エロシーン
はっきり言うと薄い。
ゲーム中にあるのは一回で、あとはifということで回想に入っている。
メイン3人は各2回、あとはリサとカナタが一回ずつ。

●総合評価
シナリオの出来は2012年でもトップクラスにあげていいと思っている。
その上で残念なのは、キャラの作り込みがあまいことによる物語への没入の難しさである。

エロゲーにおいて、キャラとのイチャイチャは贅肉ではない。この最後に厳しいことをいうならば、このゲームは読み物としてはすばらしいがエロゲーとしてはまだまだという感じがする。

エロゲーにおいて重要なのはシナリオとキャラ描写のバランス。そういう意味ではシナリオとしてスリム化する一方でそれを落としてしまったのが若干残念である。
これでキャラが魅力的な描写をしていれば、今年でも随一のゲームになっていたと思う。

ただシナリオに主張したいことを込め、それを伝えられるゲームはそうはない。
次があるのならば、もっとエロゲーであることを意識して作っていただければと思う。

あとはシステム面の改良と、若干のテキストとボイスの齟齬、これを丁寧にやっていけばいいメーカーになれると思います。期待しています。


いじょ
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