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逃亡者日記R

Home > エロゲーレビュー

2020.05.07 Thu エロゲーレビュー:9-nine-(考察side)

GWも今日で最後。
この作品に4日近くかぶりつきだったので、思ったより反動があってか、次のゲームにほとんど手がつかずという状況。
自分なりの締めとして、作品形態へのリスペクトも兼ねて、サノバ以来、久々に考察で1記事作ろうと思います。

【0 このblogの記事】
Ep1
http://escaper0702.blog97.fc2.com/blog-entry-129.html
Ep2
http://escaper0702.blog97.fc2.com/blog-entry-134.html
Ep3
http://escaper0702.blog97.fc2.com/blog-entry-135.html
Ep4
http://escaper0702.blog97.fc2.com/blog-entry-137.html

【1 最後の観測】
このゲームは「最悪の結末へ分岐しうる枝が、残ってしまっている」→「最高の結末を、掴むために」という形で、都の後ろ姿でゲームが終了する。この最後の観測とは、なんであろうか。

(1)前提条件
このシーンのソフィーティアの話
「天、春風の枝では枝の剪定が終わった」とある。
「しかし一つだけ、翔に影響を受けた人間の行動によって分岐してしまった枝がある」と言及される。
そして最後の都の立ち絵から、都の枝に絡むことは疑いはない。

(3)仮定1:都BAD
夜の神社に都1人で行く√は都が石にされる都BADの枝しかないため、このシーンではないかという仮定は浮かぶ。
しかし、「オーバーロードは望まぬ運命を否定し、なかったことにできる」「翔を導くことで、運命を固定化」とあるので、
そもそもこの枝自体がオーバーロードによって否定されているはず、と考えられる。
よってこの枝の観測をしているわけではない。

(4)仮定2:都END
となるとこの√の観測を最後はすることになる(消去法として、これしか残らないのもある)。

ポイントとなるのは「翔に影響を受けた人間の行動によって分岐してしまった枝」というソフィーティアの言葉。
この分岐については、翔が作った枝ではないということになる。

Trueエンド時点で、都ENDに乗せられる情報は、下記
(ア)都がすべての枝の都の記憶を所持している(∵Trueでの記憶のインストール)
(イ)イーリスは存在しない(∵9の未来接続がこの枝にも及んでいるため)

となると、「翔に影響を受けた人間」は都で、「最悪の結末」はこの場合、イーリスが存在しない以上、次点で来るのは都の死と考えられる。そこから考えると、都の性格上、想定される行動としては「与一を止める」ということになる。
(ただし、この仮定は「翔に影響を受けた」が微妙に引っかかることになる。影響を与えたのは厳密に言うとナインなので)

与一の都END時点での状況は「蓮夜を失っている」のみなので、魔眼、幻体、ワープ、槍飛ばしあたりは使用可能。
場合によっては、蓮夜の空間切断を使用可能である可能性もある。都√の与一自身は特段のロスをあまりしていない上、都が正義感で突っ走る可能性が高い以上、このルートが最悪の結末へ分岐しうる枝となる。

以上より、この枝の観測を最後にしたものだと考えられる。

ちなみに、Trueでの戦闘は希亜の枝ベースで行われているため、希亜以外の枝の与一はイーリス絡みの情報は行っていないと仮定して他の√に本当に脅威がないかを考えると、
(ア)春風√は与一自身も活動ができない
(イ)天√は与一自身は十分に動ける と考えられる。
都√は与一が翔たちの動きを認識してるか不明だが、天√では与一が明確に翔の動きを認識している。
この√も危険な可能性はあるが、それは天が自分からちょっかいをかけないから分岐しない、ということになるのであろうか。

【2 これはHappy Endなのか?】
(1)前提として:残る枝の考察
まず都、天、春風についてはそれぞれのBADを除いたENDが残ると考えられる。
幻体の操作という観点もあるが、作品の性質上、それぞれのヒロインと恋仲になった枝の否定はありえないだろう。

希亜についてはTrueが朝フェラの後に枝分かれしているため、Trueに行かない枝自体は剪定してしまって構わない。
イーリスのオーバーロードによる敗北の枝もあるため、Trueに行かない枝は落としている可能性が高い。
(ほかのヒロインのBADと同じ扱い)

加えて明確に残すと言及されている「イーリスを倒す枝」(∵「最良とはいえないけれど、剪定はできない」「命と引き換えにすることでしかイーリスは倒せなかった」)
この5つが最終的に未来へ続く枝であると考えられる。

(2)春風
わかりやすいところから。
最終END時点で乗る情報が「イーリスの死亡」で、この枝の懸念点はイーリスそのものであるため、これはHappy Endとなる。

(3)都
1で考察した「最後の観測」にもよるが、当然にうまくいったとするならば懸念点は払拭されていることだろう。

(4)天
ちょっと難しい。
最終END時点で乗る情報「イーリスの死亡」については、与一が接触しなくなる効果があるものの、与一自身の戦闘力は維持されている。
ゴーストとの戦闘の時点で翔の情報は与一に伝わっているため、与一と明確に敵対する余地が残る枝である。
「イーリスの死亡」が懸念点の払拭に直接つながっていないため、betterにはなるもののbestにはならない枝である。

(5)希亜
枝自体はごちゃついているが、この枝も完全にイーリスが懸念点なので、イーリスが死んでいれば問題ない。

(6)イーリスを倒す枝
大問題の枝。
イーリス自体は死んでいるが、メインヒロイン全員が死亡している√なのでBADもBAD。
しかし枝の剪定はできないため、この枝は未来へと進む。
この枝の翔の精神が持つとはとても思えない。

(7)Happy Endとは
結局めでたしめでたしといえるのは春風と希亜の枝だけ。
都と天の枝は懸念点が残るし、イーリスを倒す枝は問題外。

しかし、主人公をナインとするならば、話は変わる。
結局イーリスは倒せたので、全体として見れば無事に魔王は倒せました、ということになる。
翔も大多数の枝では幸せになっているため、まあそういうことなんだろうと、「そう割り切るしかない」

結局ゲームプレイをする際に主観(翔)か客観(ナイン)かというスタンスでもHappy Endの定義は変わると思われる。
個人的には後味はビターなゲームだと考える。

【3 チェス盤の意味】
Ep4のパッケージにはチェス盤が描かれている。
これは特に根拠もない、雑駁な考察にはなるが、最終的にナインとイーリスで、それぞれの世界から翔と与一を使って戦いをするこのなるが、これがいわゆる盤外から駒を操るのに見立てられ、パッケージがチェス盤になったのではないかと推察する。

それぞれのプレイヤーの勝利条件も違い、イーリスは盤面の駒の破壊(翔の心を折る)することで操作可能な駒を盤面から除外することで勝利することを狙い、ナインはジ・オーダーによるプレイヤーへの直接攻撃により、対戦相手そのものの除外を狙う。

このゲームの世界観は、最終的にはゲームボードなのではないだろうか。

【4 ナインという舞台装置とその効果】
【2 これはHappy Endなのか?】の考察で「主観(翔)か客観(ナイン)か」という話に言及したが、このゲームはEp3までとEp4で大きく変わり、Ep4でプレイヤーは主人公との同一存在であるナインである、と明言される。オーバーロードの言及はEp3からで、この時点では翔のアーティファクトということになっていた。これにナインという存在を設定し、オーバーロードは神の視点(客観視)たるナインが所持していることになった。このことについて、考察を加えたい。

この舞台装置のメリットとして、複数ヒロインを攻略する(しかも、作品としてもロープライス作品で独立させている)ことについて、神の視点を導入したことにより、意味合いを持たせたことに成功している点が挙げられる。
つまるところ、それぞれを完全な独立している話としているのではなく、横串を通す存在を導入することで、「独立」しつつも「グランドエンディングにおいて話を結合させる」ことに成功していると考えられる。

逆にデメリットとして、作品を読み進めるうえで、客観視を強制されることである。
エロゲに限らず、創作物のプレイスタイルというのは各々あると思うが、よく聞くものの一つに「主人公視点」か「俯瞰視点」か、言い換えると「主人公になったつもりで作品に没入するか」か「あくまで作品として読むもの」かという違いは挙げられる。
エロゲは音、画像、動画もあり、テキストを自身で読み進める(オートモードもあるが)という点で、アニメ等に比べ能動的に動くこともあり、比較的没入感は高い媒体である。
そのエロゲというメディアにおいて、客観視を強制するのは、必ずしもプラスには働かないものと考える。
ナインという視点を導入したことで、実際の物語を歩む翔とはある意味では距離ができることになり、個人的にはちょっと違和感を覚えることはあった。

【5 9-nine-という作品について】
9-nine-という作品群は、あらためて説明するまでもないことだが、 ロープライスの作品4つとして出ている。
一方で、各作品の独立性は高くなく、フルパッケージの作品として出ていても、さして違和感はない。
最後に、9-nine-という作品がロープライスの作品群として出た意味について考える。

いい点としてはとして3点ほど考えられる。1点目は後発の作品を、ある程度は臨機応変に動かせることである。ライターさんのtwitterを見ると「反応を見てキャラの動かし方を変えられる」というつぶやきがあったが、まさにこれだろう。

2点目として、この手の作品(いわゆる大きなグランドエンディングがあり、各ヒロインの√はそこから枝また、分かれするような作品)の場合、往々にしてグランドエンディングの√で攻略されるようなセンターヒロインが、言い方が悪いが正史みたいな扱いをされる場合もある。しかし、9-nine-シリーズはパッケージも4つ出ているため、いわゆるセンターヒロインというものは存在しない。

もちろん最後はゆきいろで占めているので、希亜がそこに当たるという考え方もあるが、【2 これはHappy Endなのか?】で考察している通り、枝として最後に残ったのは、各ヒロインと結ばれる未来に、イーリスを倒す未来の5つである。いわゆるグランドエンディングは「イーリスを倒す未来」であり、各ヒロインと結ばれる枝については、ある意味では等価である。
そう考えると、いわゆるセンターヒロインを発生させないという意味で、ロープライスの作品群で出したのではないかと考えられる。

3点目は、現在のエロゲ環境の問題にもなるが、おそらくこのボリューム、この内容をフルプラの一本のゲームとして出した場合は、プレイハードルとしてはかなり高いものになる。
今のエロゲユーザーは他にもアニメにソシャゲにVtuberなどなど、安価でむしろ時間を多く使うコンテンツを他に抱えている場合も多く、年齢層も上がっているため、1本のエロゲに対して消化する時間を多く充てられる人はそこまで多くないと思われる。
そういったユーザー層を相手にする場合、1つ1つを区切ることができるロープライスの作品群として出すことは、心理的ハードルを下げる効果があると考えられる。

逆に悪い点としては、単に話を忘れる、ということは挙げられる。
ケアの方法として、猫忍えくすはーとシリーズは一応「前回までのあらすじ」というものが設定されている(正直、前回のことをちゃんと覚えてなくても差支えがない作品群なので、私は読まなかったが)。一方でm9-nine-シリーズも、ゆきいろになるとオーバーロードで各枝の概略を確認できるが、それまでは特にreviewみたいなコマンドはない。
私の場合はそらいろから一気にやったのであまり問題はなかったが、それでもここのつの内容の細部は思い出せなかった。
時間経過のデメリットはあろうかと思う(ただし、それをケアするため、天と春風はそれぞれ前の枝から分岐するようになっているため、多少はシナリオ上おさらいしてくれる)

【6 最後に】
考察としては以上。
あとは最後に雑感など。

作品としての評価は、個人的は非常に評価が高い。
それは心を揺さぶった、という点に尽きる。
つばす先生の絵を用い、強力な声優をそろえ、単なる萌えゲーとして作っても問題なさそうなヒロイン陣に、あえてかなり賛否が出そうなシナリオを乗せたことは冒険だと思うし、その結果生まれた決してHappyとは言えない読後感は、最近そういった作品に手も付けていなかったこともあり、非常に印象深かった。

この考察で自分として一番言いたかったのは【2 これはHappy Endなのか?】で、個人的にこの作品はHappyEndではないんだと思っている。でもそれは翔に主観を置いているからで、読み方としては【4 ナインという舞台装置とその効果】で述べた通り、客観視というものが示されている以上は、翔に主観を置いた読み方は間違っているのかなとも思う。

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言という状況下ではあるので、こんなことを言うのも若干憚れるが、この作品に対してじっくりと向き合える時間があったことは、プレイするタイミングとしては最良だったのかなとも考えている。

以上。
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2020.05.03 Sun エロゲーレビュー:9-nine-ゆきいろゆきはなゆきのあと

基本的にこのblogのエロゲレビューはプレイ直後に書くようにしている(仕事の都合で1週間とか置いているときとかはあるけど)。
それは感想というものを時間が経った後に書くのは、記憶、心理的両面で難しいと考えているから。
一方で、考察的なものはいろいろ考えて、多少置いた後に書いた方が味がでるものもあると思っている。

何が言いたいかというと、プレイ直後なので若干まとまりがなくてもそこは大目に見てくれると(
あとあまり言うことでもないですが、ネタバレ満載。悪しからずご了承を。

0.関連ページ
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Ep1
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Ep2
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Ep3
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1.キャラ
今までは攻略ヒロインしか述べてなかったが、シリーズ締めということもあるので一通り述べようかなと。
あとキャラとしての評価は、一応シリーズ通したものにする。

(1)結城希亜(CV:夏和小)
Ep4メインヒロイン。
√に入ると化けるタイプ。夏和小さんのかわいさがこれでもかという感じで出ている。
Tシャツかわいいし、ヒーローコスのえっちはすげえ欲しかった。
シナリオ面でも対イーリス決戦兵器として、締めを担当する。

(2)九條都(CV:澤田なつ)
Ep1メインヒロイン。
他の√で「九條さんのことが好きなんでしょ?」というような、微妙な当て馬扱いが気になるが、
シリーズのスタートアップを担当できるポテンシャルはあるヒロイン。
あと戦闘シーンの活躍がEp2、Ep3より多いため、Ep4で少し救われた感はある。

(3)新海天(CV:沢澤砂羽)
Ep2メインヒロイン。
沢澤砂羽さんで実妹ということで、日常シーンでもかわいさが光るため、その点は恵まれているキャラ。

(4)香坂春風(CV:渚しろな)
Ep3メインヒロイン。
Ep3では戦闘面でのキーパーソンだったが、Ep4では抑え目。
裏人格の出番がぶっちぎりで少ない。

(5)ソフィーティア
ついに姿が登場。
言わずもがなキーパーソン。イーリスとの同一存在であることはEp3で明らかにされていた。
シリーズを進めるたびに徐々に協力的になっていく。

(6)成瀬沙月
クラス担任、幼馴染、巫女という属性もりもり。
攻略ヒロインではないものの、Ep2では資料の提供、Ep3以降ではイーリスの依り代、
Ep4Trueでは翔以外で唯一ナインとの干渉起点になるなど、協力者サイドのサブキャラクターとしては
随一の活躍。

(7)深沢与一
最終ボス。
Ep1では(おそらく)蓮夜を石にし、Ep4では協力を申し出た蓮夜を殺し、
最終ボスとして、絶対悪とも言える邪悪さを発揮。
逆にEp3では撤退時にアーティファクトを翔にわたすなど、協力的な部分もある。

(8)新見翔
Ep1~Ep3では主人公。
Ep4でも翔の視点で動くのは間違いないが、主人公といえるのは「ナイン」に変わる
(と個人的には思っている)
能力はオーバーロードとされてきたが、実際は世界の目の欠片を取り込んだことによる能力と、
アーティファクトの性能を引き出せるオーバードライブ(ただし、その能力の根拠の描写はない)。

(9)ゴースト/レナ
Ep1~Ep2では完全に敵、というかEp2のボス。
実際は幻体のアーティファクト。
Ep3で翔が使用者になり、以降はパーカーの色が違う。
Ep4Trueでは与一のゴーストも再登場した。
翔がよくヒロイン陣の護衛に召喚する。

(10)高峰蓮夜
Ep1では石にされるも、その時は会っていなかったので正体不明(Ep1の石が蓮夜と明かされるのは、Ep4)
その後Ep2で最後に敵として登場。その時は眷属化による魔眼が能力。
Ep3以降も与一の理解者として振舞うも、あまり扱いはよくない(Ep4では殺されている)
ただし、与一の役回りの問題もあり、男の友人枠はEp4では彼になる。
最後で裏切るも、最後の最後はイーリスの転移を阻止した。

(11)イーリス
厄災の魔女。名前自体は初期から登場するが、本格的な登場はEp3から。
千年前にソフィーティアから分化した、過去の過ち。
Ep3では沙月を依り代に、Ep4では最初は沙月を、最終局面では与一と同化した。
Ep4ではオーバーロードを手にし、与一を手駒にする。

(12)ナイン
プレイヤー本人。主人公と同一存在であるが、世界は遠い(というか、三次元世界)
シナリオ全体を一言でいうと、やや語弊がある言い方にはなるが、翔を駒としたナインと、与一を駒としたイーリスの戦い。

2.システム
オーバーロードが疑似的なフローチャートになるが、任意に飛べるわけではない。
ただ、話をおさらいするには便利。

3.音楽・演出
最初にイーリスを倒してムービーが流れている途中で巻き戻る(最初にイーリスがオーバーロードを使用する)演出は鳥肌。
スーパードンキーコングでキングクルール倒した後に、偽のスタッフロールが出るのに近いが、もっと効果的に出してくる。

あとはオーバーロードを使う演出もそこそこ凝っている。

4.シナリオ
書きたいことは多いが、どうまとめるかは悩む…。
後で編集している可能性もあり、というか考察を別に作るか悩んでるレベル。

(1)9 -nine-シリーズとして
シリーズ集大成。公式でも「前作までとことなり、前作3部をすべてプレイ済みであることを前提としております」とあるが、
オーバーロードで他の枝にビュンビュン飛ぶため、前3作をやっていないと多分意味が分からない。

Ep3の最後でオーバーロードの所持者が翔ではなく「プレイヤー=ナイン」であることが明かされるため、
キャラの項でも述べたが、ゲームの俯瞰図としては、翔と与一を使ったプレイヤーとイーリスの戦いとなる。

それまでは翔の一人称によるゲーム展開だったが、この作品については一歩高次元の位置からゲームを見ることになる。

「与一の巻き戻しを"未来"のイーリスが行っている」ことから翔もナインの存在に気付き、イーリスのパニッシュメント回避を行ったり、ナインに向けて、「相棒」という言い方をしている。
また、最後に翔の本当の能力(世界の目の欠片を取り込んだことによる他の枝の観測)と、眷属化(性交)の伏線回収。
他の枝のヒロインによる幻体操作と、まさにシリーズ最後の集大成というべき作品となっている。

(2)希亜√として
シナリオとしては、Ep3の最終シーンのやり直しでイーリスを討つ、という段に、希亜がパニッシュメントを討ち損じたこと始まり、
希亜の心の葛藤を原因を探るため、都の枝より前に、希亜の枝としてゲームを進めることに始まる。

若干希亜の好感度の上がり方に唐突感はあるが、許容はできる範囲。
ただし、そのあとかなり希亜が殺されるため、展開として結構ハード。

都BADでは都が石に、天BADでは天が消失、春風BADでは全員が石になる演出で、死亡といってもマイルドに描かれていたが
この作品は希亜の血まみれの死体がCGとして都合2回、演出上の死亡を入れると、都、天及び春風の死亡演出が数回発生する。演出上、絶望感を演出するのには一役買っているが、結構えぐい。

結局プレイヤーの反則手(オーバーロード)の打ち合いでキリがないのであれば、駒そのものを破壊する(心を折る)しかないという理論に基づいているため、イーリスは創作物全体を考えてもかなり邪悪寄りの悪役となっている。

5.エロシーン
Ep1~3と同様回想枠3つ。
初夜→朝フェラ→制服(ツインテあり)

6.総合評価
最後の最後で見事にまとめた、の一言。感服した。
実は感想書く前にここのつの自分のレビュー見返してたりしただが、9 -nine-については全部通さないと評価は出せない。

シリーズ通して、って評価だとかなり高い。個人的にかなりおすすめはする。

ただし、下記3点については人を選ぶ点だと考えている。
1点目は、今までのつばす絵ぱれっと作品としてはかなり毛色が違うこと。
先述した通り、結構ヒロインが殺されるので、そこに耐性がないとちょっときつい。
正直、通した感想として、多分ハッピーエンドを描いた作品ではないんだと考えている。

2点目は、作品群個々として見る時に、ロープライスゲームとして単独で自立はしていない点。
他社のシリーズものロープライスエロゲは、もちろん多少は通してやらないと疑問符が浮かぶことはあれど、独立性はそれなりにある作品が多い。
9 -nine-については、そもそもここのつの段階で伏線が多く、はるいろあたりで前作をやらないと理解が苦しくなる部分があったので、独立性は乏しい。そこをどう見るか、というのは人による点だと考えるが、正直このシリーズについてはフルプラで出してもいいんではないかと若干思いはした。

3点目はエロシーンボリューム。
シナリオの都合はあると思うが、全体的にイチャイチャ度は低い。
かわいいつばす絵と、魅力的な声優陣を使っているのに、若干もったいないとは思う。
正直、フルウソみたいなまとめポジションのゲームは欲しい。

人を選ぶ点としては以上。
ただし、シナリオとしてがっつり重いので、最近そういった作品読んでないな、って人には本当におすすめ。
時間が許せば是非やって欲しいと思う。

以上。
雑多な考察は別建てします。

2020.05.02 Sat エロゲーレビュー:猫忍えくすはーと3

毎日記事書いてるよ。すごい!

何だかんだで、オフィシャルなイベントも友人と遊ぶといったプライベートなイベントも全部ひっくるめて中止、ってなるこの事態だと、まあコンテンツ消化は捗るわな、というお話。
当然世の中にとってはいい事態ではないでしょうけど、ね。

0.公式・関連ページ等
・公式
https://whirlpool.co.jp/nekonin-3/

・このblog
前々回(無印)の感想
http://escaper0702.blog97.fc2.com/blog-entry-125.html

前回(2)の感想
http://escaper0702.blog97.fc2.com/blog-entry-131.html

1.キャラ
(1)雑賀陽葵(CV:夜長桜)
今作のメイン。個人的には律よりは好みだった。
声優が全然知らない人だったけど、あり。

(2)猫塚シノ(CV:鈴谷まや)
今作追加キャラその1。
まあ普通、というかロープラで全員にシーン付けたらそりゃ各々薄くなるだろ、というお話。

(3)石川沙奈(CV:みたかりん)
今作追加キャラその2。
銀髪メイドは強いよね、というお話。ぶっちゃけ一番好みまである。

(4)風魔ゆら(CV:小鳥居夕花)
声優が強い、というかもはやこれ前回のコピペ以外語ることがない。

(5)風魔たま(CV:あじ秋刀魚)
(6)猫飼律(CV:花澤さくら)
(7)猫山マヤ(CV:歩サラ)
前回前々回の皆様。

2.システム
特筆点はない。

3.音楽・演出
1、2と同じ。

4.シナリオ
1、2と同じく、頭をからっぽにしても問題ないシナリオ。

ロープラとはいえウソシリーズ、セイイキシリーズ、9 -nine-シリーズと比べるとボリューム不足は否めないが、
私のプレイ時間が大体5時間くらい(女性ボイス全部聴きのオート)なので、
アニメ1クール消化するくらいの時間で、エロゲの上澄みだけさっと摂取する、と考えると
声優と絵が好みならありかな、とは思う。
結局ボリュームがあればいいというわけでもないので。

5.エロシーン
今回新規組はそれぞれ2回ずつに4Pが1回。
前回前々回の4人は1回ずつ。

ヒロインの数自体がシリーズを追うごとに増えているので、何気にシーン回想数自体は増えている(と思う)。
このまま増やし続けるのだろうか…。

6.総合評価
相変わらず抱き枕のおまけ感はすごいんだが、一応エロシーンの構成の改善等はあるので、
声優さんが好き、絵師さんが好き等、何か求めるものがあれば、ワンチャンあり。
UMPCみたいなイメージで、ちゃんと自分の中で求めるものがあるなら、プレイを検討してもよい。
あと短いのでとっつきやすいのはある。

前の感想でも述べたが、抱き枕の声とエロシーン付き設定資料集って感じはしっくりくる。
もし4も抱き枕にくっついて出るなら、一応買って適当なタイミングでやるかなあ、とは思う。


以上。

2020.05.01 Fri エロゲーレビュー:9-nine-はるいろはるこいはるのかぜ

このblogって何気に開設して10年経ってるんですね…。
多分最初のLyceeの対戦レポを載せていた(もう記事は削除してます)時期くらいしか、2日連続更新なんてしてないんじゃないか…。

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1.キャラ
(1)香坂春風(CV:渚しろな)
このEpでの攻略キャラ。
自分の√で輝くタイプ。ファーストインプレッションから評価は大分上がった。

(2)結城希亜(CV:夏和小)
貴重な戦闘要員。
Ep4に向けて露出やキャラ的な見せ場も増えてきた。

(3)九條都(CV:澤田なつ)
Ep1のメインヒロイン。
戦闘向けではないにしろ、見せ場が割りと減った。
というか若干当て馬気味…。

(4)新海天(CV:沢澤砂羽)
ヒロインとしてもかわいいが、やっぱ日常シーンでのムーヴが強い。
というかこのキャラいないと話組みにくそう…。

2.システム
特筆点はなし。
Ep1、Ep2準拠で立ち絵鑑賞は実装。

3.音楽・演出
Ep1、Ep2準拠。エロシーンが動く。
まあ動いた方がエロいにはエロい。

4.シナリオ
(1)9 -nine-シリーズとして
Ep1→Ep2では被る描写が多かったが、Ep3は飛ばし気味。
早々に春風に連絡するしないのところまで話が進む。
選択肢の出方が、フルプラゲーのシナリオ選択みたいだなというイメージ。

翔の能力が「オーバーロード」として描写されるため、他の枝から知識を持ってくる、という描写があり、
このシリーズを継続してプレイした人と主人公の認識が合うような工夫がされている。

シナリオ最後で9-nineの意味が明かされる。
また、イーリスとソフィーティアの関係、その辺りも若干唐突な形で示される。

とはいえこの項目の詳細はゆきいろに譲るべきか。

(2)この作品単体としてみた場合
作品的には「起承転結」の「転」にあたる部分なので、前作2作とは若干毛色が異なる感じ。
枝の設定は割とガンガン使い、戦闘シーンも多め。
シナリオ展開としては、その中での春風の成長を中心に描いていく。

春風の翔に対する好感度は結構シナリオ初期から高いが、その中で春風という女の子とどう結ばれていくか、
その描写は悪くないと感じた。

割とやったった感はあれど、結局この枝ではイーリスを追い払ったに過ぎないこと、
最後のソフィーティアからの願いで、イーリスを止める、というのがEp4の目的であることがわかる。

また、過ぎたる力を持ち、人を殺めかけた主人公と与一の関係が葛藤として生まれる。
ただ、実際にゴーストを「殺めた(実際は幻体だから死んではいないが)」Ep2と比べ
殺めそうになった、で止まったあたり、自体は好転したのではないか、と思わなくもない。

BAD√はなし、というか強いて言うとシナリオの都合で何回か翔が死ぬので、
都度BADがある感じか。

イチャイチャは結構シナリオ途中に挟まる(温泉行ったり)で、
イーリスを倒した後も若干重めの話が続く感じなので、これまた分量は少なめ。

5.エロシーン
Ep1と同様回想枠3つ。
制服パイズリ初夜→女王人格授乳手コキ騎乗位→SMプレイ

エロシーンは個人的な感想にはなりますが、ぶっちぎりでよかったです。

6.総合評価
絵と声優のクオリティはさすがの一言。
ただ、Ep3くらいからさすがにここから始めると意味が分からなくなってくると思う。

そもそもロープライスのシリーズモノって、途中からやることを前提にしているのだろうか、って話はあるが。
結局記憶を消さない限り、途中からやっても話が分かるか否かの正常な判断って下せないと思うので。

そういう意味では、9-nine-シリーズは、おそらく全体を通さないと総合評価は出せないんだろうな、と考える。
この作品単独で見るなら、まあエロシーンはよかったが、そこは好みか。

以上。

2020.04.30 Thu エロゲーレビュー:9-nine-そらいろそらうたそらのおと

年度末年度初の仕事と新型コロナウイルスで3月4月はバッタバタでしたが、緊急事態宣言に伴う自粛期間ではあるのでGWは予定なし8連休。
引きこもりコンテンツ消化についてはかなり時間を取れるので、積んでいたゲームをやっていきましょう。

ということで、先日Ep4が出たnineですが、3年前にここのつやってから全放置してたので、
一気にやってしまおうかなと。

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1.キャラ
(1)新海天(CV:沢澤砂羽)
この作品のメインヒロイン。分割作品なので、このキャラ以外は攻略できない。
実妹。声優もあってキャラが強い。

(2)九條都(CV:澤田なつ)
Ep1のメインヒロイン。
3年の時を経て、心は春風先輩に移り気味(

(3)香坂春風(CV:渚しろな)
先輩キャラ。Ep1と違い結構露出は多め。
Ep3のメインヒロインなので、しっかりと見せ場もあり。

(4)結城希亜(CV:夏和小)
他校の生徒。同じくEp1よりは活躍している。

2.システム
特筆点はなし。
引き続き立ち絵鑑賞は実装。

3.音楽・演出
Ep1の記事では特筆点なしと書いたが、エロシーンが動く。

4.シナリオ
(1)9 -nine-シリーズとして
魔眼のユーザーの伏線は回収したが、春風や希亜の能力の詳細については詳細は述べられていない。
また、眷属や与一の謎といった、新たな伏線が撒かれている。

(2)この作品単体としてみた場合
妹モノとしては、個人的には一応及第点。
妹√を描くにあたっては、個人的に「結ばれる過程の理屈付け」というのは非常に重要だと考えている。
その部分の描写を、アーティファクトによる暴走で欲求に正直になっている、という形で説明しているので、
理屈付けはありなのかなと思っている。
(余談だが、そういった意味でファンタジー的な舞台装置を排した作品で実妹√の描写は、相当に難しいと思っている)。

あとはゴーストを殺めた主人公の葛藤と、二人で支えあっていこう、という話の流れは、
分割作品の途中作品という、当然に完全なTrueEndとして描けない作品ながらも、収まるところに収めてはいると思う。

そういった意味では、伏線を多く撒かざるを得ない、導入としての仕事を与えられたEp1については、
若干辛口の評価をしたなと感じてはいる。

BAD√も健在。この√では天を忘れるという形で描写。
Ep1は都の死を結構直接描いているので、ややマイルドではあるが、バッド度合いは同程度。
(結局それは天の死に近いので)

Ep1はBAD後、最初からのやり直しであったが、今回はすぐ起点の選択肢に戻ることができる。
おそらく作品群自体が枝で構成されている、という説明はEp1で終わったからであろうか。

全体としては、いわゆるイチャイチャは少なめ。というかエッチして終わり感がある。
シリアスとのバランスは、Ep1と変わらずシリアス部分が多め。

5.エロシーン
Ep1と同様回想枠3つ。
END1とEND2で初夜があるため、フェラ→初夜、袋初夜、制服の3つ。
END1はBADのため、エッチはやや退廃的。
END2の初夜は漫才度は高め。

6.総合評価
絵と声優のクオリティはさすがなので、シナリオが合う合わないはあるだろうけど、作品としては及第点と思う。

シリアス系のシナリオだが、テキストボリュームはそこまで多く感じないので、サクッと終わったと感じた。
現代社会、というか他のコンテンツや仕事に学業と時間を取られがちなオタクにはあっていると思う。
というか、時代の要請なのだろうか…。

以上。